2021.02.23 06:26ないようであるかもしれない。突然ですが、僕は「伝統」という言葉が苦手です。ついさっきまで生き生きとしていた雑多な風景に、「伝統」の二文字がついた途端、古く厳かで大切に扱わなければいけない雰囲気が足されてしまいます。別に「伝統」だから、いいと思ったわけじゃないのに・・・と、寂しい気持ちになります。苦手な理由は...
2019.02.23 05:53三十四冊目【ぼくらの民主主義なんだぜ】【ぼくらの民主主義なんだぜ】著者 高橋源一郎出版社 朝日新書民主主義とは、意見が通らなかった少数派が、それでも、「ありがとう」ということのできるシステムである。 朝日新聞に連載された「論壇時評」をまとめた一冊、各章短くて読みやすいです。とはいえ、さすが高橋源一郎、現実が物語りのよ...
2019.02.19 10:56三十三冊目 【「地方ならお金がなくても幸せでしょ」とか言うな!】【「地方ならお金がなくても幸せでしょ」とか言うな!】著者 阿部真大出版社 朝日新書地方における活気ある商店街は、今や「ノスタルジー」の象徴であるが、かつてそれはキラキラした「新しい」ものであった。昔の日本映画を見ていると、そこに登場する商店街が賑わっているだけでなく、新しく、モダ...
2019.02.16 04:26三十二冊目 【FACT FULNESS】【FACT FULNESS】著者 ハンス・ロスリング出版社 日系BP世界は変わり続けている。知識不足の大人が多いという問題は、次の世代を教育するだけでは解決できない。学校で学ぶことは、学校を出て10年や20年もすれば時代遅れになってしまう。だから、大人の知識をアップロードする方法...
2019.02.16 01:53三十一冊目 【限界芸術論】【限界芸術論】著者 鶴見俊輔出版社 ちくま学芸文庫シロウト趣味人が限界芸術家に変貌するきっかけは、職業芸術家の模倣から離れて、自分の身近にある環境そのものの中に芸術の手本を発見することから来る。しかし、こうしたシロウト芸術家になる努力もせず、ただ黙って働いている人がいる。こういう...
2019.02.13 07:10三十冊目 【商店街はなぜ滅びるのか】【商店街はなぜ滅びるのか】著者 新雅史出版社 光文社新書わたしたちは「中流」のイメージから何を抜け落としたのか。そして、「中流」のイメージの偏りが、いったい何に帰結してしまったのか。 偶然かもしれないけど、商店街を再興した。という記事を最近よく目にする。多くは自治体と一丸となって...
2019.01.14 04:09「やわい屋の新書」はじめました。「民藝」とはなんでしょうか?「これは民芸」「あれは民芸」ではない、そんな簡単に比べられるようなものではないでしょう。それは個々の営みに正解不正解なんてないことと同じです。隣の芝生は青く見えるので、どうしても他者を羨んでしまいますが、そのように誰かと比べていてもキリがないことは、多...
2018.12.31 09:23二十八冊目【日本再興戦略】【日本再興戦略】著者 落合陽一出版社 幻冬舎西洋的思想と日本の相性の悪さは、仕事観にも現れています。今は、ワークライフバランスという言葉が吹き荒れていますが、ワークとライフを二分法で分けること自体が文化的に向いていないのです。日本人は仕事と生活が一体化した「ワークアズライフ」のほ...