【人文学系古本屋  / やわい屋書店】

2017から始めた屋根裏の古本屋です。

ぼくは義務教育のほとんどを不登校で過ごしました。

みんなが「普通」だという「普通」がどうして「普通」なのか、そのことが理解できなくて、ずっと独学の道を歩んできました。

身近な人に聞いても、祖先について調べても、いつもどこか他人事でしたが、郷土史、民俗学、哲学、宗教、人類学、社会学…本から本へ渡り歩く旅を続けていたら、気がついた時には、身の回りの些細なことと自分のつながりを感じられるようになっていました。

「脈々と受け継がれてきたものとの弱いつながり」=「文脈の中の自分の位置」

気づいたら、ぼくはもう独りではなくなっていました。

やわい屋書店の蔵書のほとんどは、人文学に関する本です。

ぼくにとってこれらの本は人生の教科書であり、そして、これからもずっとそうでしょう。

本に書かれたこと、本を書いた誰かを知ることで、ぼくは外側からぼくを見つけたのかもしれません。


この屋根裏の古本屋は、誰かのための場所である前に、あの日のぼくが欲しいと望んだ場所です。

もし、あの頃こんな場所があって、こんなに中途半端なのに楽しく生きてる大人に出遭えていたら、ぼくはもっとこの町を好きになっていたと思います。

この屋根裏の古本屋は、いつかのぼくと、いつかのぼくのように、居場所が見つからない人のための、ちいさな隠れ家です。

みんなに本を読んでもらいたい 、文学者や詩人になるためではなく、もうだれも奴隷にならないように。   『ジャンニ・ロダ-リ』