No:27 とんとんとん。
平屋の我が家に階段がやってきてちょうど一年。
集落で取り壊していた古民家からいただいてきた階段もすっかり馴染んできた。
古いものを譲っていただいたものが多い我が家では
建物に対する感覚が一般の家とは少し違う感じがする。
(建つ)とは柱などを寝てる状態から立てたことに由来する。
いつからは家は(建てる)ものから(買う)ものになったのだろう。
男三人で身体と頭をつかって階段を立てた。
その時の重さと緊張感はいまでも鮮明に記憶している。
昔の人は大変な思いをして柱を一本づつ立て、階段を作り屋根を作った。
買うことで経験する機会を失うということが実はたくさんある。
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