No07:ぱら、ぱら…
屋根裏の古本屋。やわい屋書店…
時折ゆっくり読書をしていってくれるお客様がいる。
並んでいる本はすべて自分で選んでいるので
手にとってゆっくりしていただけるととても嬉しくなる。
そういうときにふと静寂が訪れると
かすかに本をめくる音が聞こえるような気がする。
本当は聞こえていないと思うんだけど、確かに聞こえたする
ぱらぱら…ぱら…と、かすかに聞こえるその音に
誘われて眠くなってしまう。
そうしてそんなことばっかり気にしてて、
今日も仕事がはかどらない。
気がつけばTVのないこの家で本ばかり読んでいる。
足りないくらいがちょうどいい。
屋根裏に上がれば読みたい本が常に並んでいる
読書は幸せだ。
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