名前はまだない

雨どいをつたう溶けた雪の音が心地よいです。

なんてことない日々ですが、なんかとってもいい感じです。

そんな暮らしに、無理に名前をつけなくてもいいと思います。

人は何にでも名前をつけたがります。

名前をつけることで消費することが出来るようになります。

名前とはすなわちラベル「商品名」の事です。

現代社会に生きていると、どれだけ避けようと思ってもその原理からは逃げられません。

諸費をし続けることでしか生きられないのです。

僕らは自由=フリーを得る為にお金を稼ぎ、お金を使います。

でも、実はそこで得られるフリーは自由ではなく「0」という意味のフリーなのかもしれません。

そして、「名前をつけない」という行為も、「名前をつけない」という名前になります。

世界はいつの間にか金銭で売り買い出来るものばかりになってしまいました。

目には見えない「経験」だってお金を払って得るものです。

では、そうすればいいのか。放っておけばいいんです。

だって、「わからないままにしておくこと」だって、突き詰めたら「名前」になるんですから。

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