やわい屋の出来るまで。
やわい屋は移築住宅です。
よく聞かれるのですが、このまま引っ張ってきたわけではなく、一度ばらばらに分解して再度組み直してあります。
我が家は出来るだけ元の状態に近い建て方間取りにこだわりましたので、設計図はなく現場で柱を見ながら、水周りの位置や部屋の間取りなどを考えていきました。
そのため古民家の暮らし方としてはかなり快適な暮らしになります。
建物の傷みは直してますし、床下からの風や虫は入りませんし、屋根裏はきれいです。
基本的には古い材を使った新築です。
我が家はこの家が建った150年前の新築の状態を目指しました。
こだわったのは工法や技術や思想ではなく、ひとつひとつ吟味し学び納得して工程を進めることでした。
どれだけ優れた建築でも住みにくくては意味がありません…今の自分たちに必要最低限の造作やテクノロジーだけをえらんでこの家は建てられました。
テレビの洗濯機の掃除機も電子レンジもありませんが、ないことを意識することはほとんどありません。
【ありすぎる】というのは必ずしも良いことではありません。
【足らざるに足るを知る】そんな暮らしのために古民家を選びました。
移築に限らず古民家再生は設計図が出来れば一度も現場に足を運ばなくていいような簡単なものではありません、何軒も見てまわり持ち主を探して交渉して…改修のプランをたててお金を借りて…到底一人では心が折れてしまいます。
僕らもたくさんの人の支えで実現することができました。
人それぞれみな個性が違うように家も一軒一軒異なる趣を持っています。
その個性と向き合えるなら古民家再生は本当に有意義なものになるとおもいます。
僕らのノウハウはいくらでもお話します。
大工やDIYの出来る友人を紹介することも出来ます。
建物の見学も随時承っております。
どうぞお気軽にお申し付けくださいませ。
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