2023.01.26 09:39谷屋で過ごす飛騨の日常(2日目)前回から続く。 天気予報は大雪の予報だったので心配していたが、翌朝は奇跡的に良い天気で、障子越しの爽やかな朝日に包まれて爽やかな気持ちで目が覚めた。
2021.03.14 04:05忘れるということ。もしかしたら、現代人は「忘れる」事が、とても下手になってしまったのかもしれない。忘れるというのは、「受け入れる」ことと対になる言葉だ。なぁなぁにして、おざなりにすることとは違う。深い意味での「忘れる」は、単純な忘却ではなく、心のあるべき場所に静かに収めるといったニュアンスを含む。...
2021.02.15 05:38一生ものなんてない。「うーん。。少し高いけど、一生ものだと思って買います!」そんなセリフを時折耳にする。その度に僕は少し時間をいただいて「一生もの」についての考えを話す。どうやら現代人は「一生もの」という響きが好きらしい。だけど、少し、「一生もの」に関して誤解がある場合が多いような気がする。一生とは...
2020.08.16 04:18インディーズの時代。・分かり合えないことから始めるということ。 街から離れて、ぽっんお店を営んでいると(たいした先見性もないありふれた器屋だが・・)、都市部の有識者や、地方を活性化しようと努力をする地元の若者が訪ねてきてくれる機会がたまにある。しかし、どうにも彼らの話が分からない時がある。正確には理...
2020.08.03 04:50弱い社会の必要。 数字は嘘をつかないけれど、集め方や見せ方で誤りを誘うことができてしまう。化学や数学は、けっして万能ではない。それは、それを扱う我々人間が万能ではなく、常にうっかり間違う生き物だからだ。正しい行いを理解しているからといって、常にその通りに行動できる訳ではないように、数字は真実かも...
2020.04.05 14:47皆が取り戻したいのは一体なんなのか?本日更新された作家の五味太郎さんのインタビュー記事がとても示唆に富んでいたので、少し自分の考えていることを書いてみようと思います。五味さんはインタビューの中で、新型コロナの感染拡大で大人も子供も不安定な気持ちのまま右往左往している現状に対してこう問いかけます。「一緒に考えましょう...
2020.04.04 07:51「分かりにくい真実」と「ドラマチックな嘘」味が濃いものを食べていると段々と味覚が刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるようになってしまう。そういうことはよくある事だ。そして、厄介なことに人間は、「分かりにくい真実」より「ドラマチックな嘘」という刺激物を好んで選択してしまう。例えるなら奥深い出汁の旨みより、わかりやすい旨...
2020.03.22 08:24備蓄すること。今回の騒動で、あらゆるものを備蓄しないといけない状態になるかもしれない‥そんな話を耳にした。確かにそうかもしれません。一ヶ月分、あるいは一年分の蓄えがあれば、きっと安心でしょう。ただ、僕は、その備蓄という行為が必要なのは、トイレットペーパーやマスクといった生活必需品のことではない...
2020.01.05 06:06体系と構造。その4(お終い)僕らは、均一なブロックのように個々が均一に孤立することを「自立」であると教育されてきた。そして、社会とはそれらが集まって作られていると教えられてきた。しかし、それらが集まった集団も決して強いものではなく、弱いことを大人達の背中を見ていて気がついてしまった。社会に出た瞬間求められる...
2020.01.05 06:05体系と構造。その3体系と構造を使い分けられないことで、大の大人が時間と労力をかけて真面目に仕事をしているのにも関わらず、誰も望まないような事業がおこなわれたり利用する人のいない箱物が作られたりする・・このような問題に対して、首をすげ替えた変えただけでは状況が変わらないのは、実はそれを生み出している...
2020.01.05 05:56体系と構造。その2近代の会社組織は、戦後のバラバラになったものから使える部分を拾い集めて、欧米から学んだことを混ぜ「体系」として整えることで作られてきました。たいして、旧来の村社会の仕組みは長い時間をかけて「構造」となっていったものです。体系と構造は似ているようでかなり性質が異なります。辞書による...