No43:ザラ、ザラ。
土から産まれた器が好きだ。
器にもざまざまなものが存在する
それは音楽のジャンルにも似ている。
同じ源泉を持ったものでも、それぞれにその解釈は異なる。
僕は、不思議と民藝の器に惹かれた。
いまなら、その理由が少しはわかる。
だけど、言葉が先にくるものでなく
後から言葉が付いてくるような世界を
手探りで探していきたい。
そう思う。
テーブルが傷つかないように器と器の底をすり合わせて
ザラザラと磨る時、誰かの家で働く姿を想う。
いつまでも誰かの喜びに通ずるものを扱いたいと願う。
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