No03:ざっざっ。

毎朝、掃除らしいは掃除しないのだけれど
器にかぶったほこりをはたきでさっと払い
土間にたまった砂やほこりをざっざっと掃き清める。

たいして綺麗ではないお店だけど、気は心と思いこのふたつは出来るだけ毎朝続けている。

佳子には嘘つくなと言われそうだけど

ちゃんと(出来るだけ)と言っているから許してもらいたい。

土間を掃く感覚は実に気持ちがいいもので

板間を掃くのとは感覚がずいぶん違う。

硬く叩かれた土間はしっかり両足を受け止めてくれる。


こうして人間も身と心から古いものを払って毎日生きているのだろうと思う。

ざっざっ。今日も掃く。毎日、


…出来る限り毎日。





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