Re:イノベーション

台所が生まれ変わります。

今あるものを活かして、より使いやすく、生活にあわせた設えへ作り変えます。

建てた時には、予算も知識も乏しかったことを肯定的に捉えて、あえて作り込まずに遊びを持たせて建てました。建ててすぐに古民家リフォームのチラシがポスティングされていた時は苦笑いしましたけど、周囲の風景に溶け込むような家を‥そう願って移築再生をした家ですので、「我が意を得たり。」という気持ちでニヤリとしました。

築150年、移築して6年‥早いような遅いような不思議な気持ちです。ここに来る前にも僕らの営みはあったはずなのに、もうずっとこの家で暮らしているような不思議な錯覚に陥ります。十一が産まれ、息子にとってはこの家が実家になるのだと考えたら‥それは、やっぱりなんだか不思議な気持ちです。親がしてあげられることは”選ぶ姿”を見せることだけだと思います。それは絶対的な正しさを示す事ではなく、相対的に世界と向き合う為の”ひとりよがりな物差し”を、基準唱えうものさしを共有することだと思います。短ければ足せばいいし、余れば切ればいいんです。絶対なんてどこにもないんですから。

営みの中にあるものは、不便でも便利でもどちらでも構わないですが、自分の手の先ように自在に使えるものであるべきだと思います。大切なのは、“自分にとっての”良いものだと思います。そういうものを暮らしに取り入れて、心豊かに過ごすことは、誰かに見せびらかす為に着飾ることの何倍も尊いことだと思います。

住みやすく、過ごしやすく、生きやすい住まいを目指して、これまでもこれからも暮らしを見つめ直していきます。

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