バレンティヌスは知らない。

2月14日はセイント⭐︎バレンタイン。

キリスト教の司祭、聖バレンティヌスとは縁もゆかりもない日本でのバレンタインは、男子が一喜一憂する夢の日‥なんて甘美な思い出はなくて、コンビニ商戦さながらの消費社会に踊らせるばかりなのだけれども、毎年、もらったチョコレートの数は数えていた気がする。母と妹からは貰えていたので最低2個。それ意外はあったりなかったり、漫画やドラマみたいに下駄箱をあげたらリボンをかけたチョコが‥なんて思い出はない。そもそも不登校でほとんど学校に行ってなかったのでチャンス自体が壊滅的に少なかった。

それはそうと、僕はお返しがとても苦手で、ついでにモノを借りるのも苦手だ。早く読まなければとか、気の利いた返答を添えて返さないとと考えるほどに胃が痛くなってきて、なにもかも億劫になってしまい、借りたままの袋で高いところに供えたまま、手がつけられなくなってしまう。

どうにも相手の立場に立って考えることが得意ではない、かといって自分好みを押し付けることにはもっと抵抗があるので、結局板挟みになって、右往左往しているうちに期限はあっという間に迫ってくる。

いつだったか、コンビニ働いていた時にホワイトデーで売れ残りそうだったチョコだかクッキーをお返しに選んだら、「甘いもの好きじゃないって知ってるよね?」と怒られ、訝しげに端のほうをつまんで「なにこれ・・甘っま・・」と、露骨に怪訝な顔をされたのはトラウマ事案だ。翌年はお花にしたら「ちょwなんでこの花をチョイスしたの?」と、言われてしまった。まぁどちらも苦肉の策だと言うことがありありと伝わったのが原因だろうが、そういうところは全然学べておらず、今もなんだか落ち着かない気持ちに陥っている。

さて、今年も1ヶ月後にはお返しを渡さなければいけない。それとなく欲しいモノを探る勝負の1ヶ月がいままさに幕を開けた。

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