安土草多・小島鉄平 二人展についてのお知らせ。


4月18日より開催予定でした安土草多・小島鉄平二人展について、昨今の情勢を踏まえた上で作り手のお二人とご相談をさせていただき展示会の内容を、以下のように改めさせていただく運びとなりました。

・作家2名の在廊を中止。

・入場規制の実施。本日より事態が収束するまでの期間、店内にお客様が8名以上にならないように入店を制限させていだきます。(とはいえそんなに混み合うことは普段から滅多にありません)

・定時のこまめな換気、消毒の徹底、マスク着用での接客の実施。

・4月6日(月)より会期を前倒しする形で、展示会出展作品を順次店頭へ並べさせていただきます。品出しの情報はSNSにてご報告させていただきます。このような事態の最中ですが、手に取ってものを選ぶ喜びというものは、何よりの心の薬になるように思います。ご来店の際には感染症対策にご理解ご協力のほど宜しくお願いいたします。

・二人展出展作品のネット販売を開始します。当初の予定会期の4月18日〜5月6日までの期間限定で、簡素ではありますが特設のECサイトを立ち上げ、一部作品の販売をおこなさせていただきます。点数が膨大ですのですべてとはいきませんが少しでも心待ちにしていただいていたお客様のお手元にお届毛することができましたら幸いです。


上記のような対応とさせていただきます。2年ぶりの二人展を心待ちにしてくださっていたお客様もたくさんいらっしゃったことと思います。誠に残念ではありますが、時節を鑑みて上記の対応とさせていだきます。店舗の営業方針に関しましては、今後の状況によって判断が大きく変わることがあることを、あらかじめご了承くださいませ。


やわい屋は山間の集落にぽつんとたたずむお店です。

今は、これまでのように皆様のお越しを心よちお待ちしております。そうお声がけできないことが大変心苦しいです。

やがて事態は収束するでしょうが、元通り戻ることはないでしょう。産業革命以後の世界の常識の是非が問われ、火の七日間の後の腐海にのまれたナウシカの世界のように、新たな常識が世界を塗り替えることでしょう。

それは悲観的な悲しみだけの世界では決してないはずです。

どのような世界であっても喜びや労わりや慈しみの心が消えることはありません。

見えない誰かのことを思って行動することは、今回のような非常時だけではなく常日頃から我々が最も大切にしなければいけないことの一つです。こんな言葉があります。


「先生、たった一語で、一生それを守っておれば間違いのない人生が送れる、
そういう言葉がありますか」
そう弟子に問われた孔子は、こう答えました。
「それは、恕(じょ)かな、己の欲さざるところ人に施すことなかれ」


恕とは「思いやり」です。自分が欲しないことは人には与えてはならない、それが恕というものだろう。と孔子は説きました。他を受け容れ、認め、許し、その気持を思いや理、自分のことと同じように人のことを考える。そのことこそ、人生で一番大切なことです。

どれだけ時代が過ぎても人の心におおきな変わりはありません。様々なことに心を傾け考えを続け、自分の行動が恕に基づくものであるかを問い続けること。それしか出来ないように思います。

僕らの営みや商いが、これからどのようになるかは皆目見当がつきません。しかし、僕らはこれまでも大きな声より小さな声に耳に傾け、意味が明確なものより不明確なものに惹かれ、強いものより儚いものへの愛しさというものさしで自身の生活のスケールを選択してきました。その姿勢に変わりはありません。

我々は10年20年先も今の場所で今と変わらない心持ちでお店を開け続けられるよう尽力を尽くしていく所存です。これからも小さな小さな我々とやわい屋をよろしくお願いいたします。

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