200年の仕事。
その仕事は機械を使わずに作る。という強いこだわりというよりは、機械に頼らずに作る。という柔らかな生き方のように思う。
ご縁をいただきまして長野県松本市で長年木工に携われみえます藤原さんのお仕事をやわい屋でご紹介させていただけることとなりました。
藤原さんは長年松本民芸家具とお仕事をされてきて3年前からは一切の電気機械を使うことを辞めて古い箪笥の修理や家具全般の製作をされてみえます。
『僕等の仕事は200年後が勝負だからね』
一見すると普通に見える仕事ですが、見えないところに手の込んだ細工がしてあり、威張らず静かな仕事は200年後も残る当たり前のものとしての存在感があります。
古い木工芸を手に取った時のやわらかさは経年の美のなせる技でしょう。しかし、その古物にも新品の時があり、確かな仕事と大切に使われてきた故、数百年後の現在でも美しいと感じるのだと思います。
僕は、傷の付くのが怖いような新しさより傷すら味として受け止めてくれるおおらかさに惹かれます。
そして、藤原さんのお仕事に200年後の美しさを見るのです
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