やわいや書店・工事の様子。
屋根裏の改装の様子をご紹介します。
今回の改装では、解体された公民館や古民家いつもお世話になってる白栗不動産の白栗さん、この家を移築してくれた大工の上町さんにも古材を分けていただき新しい材はほとんど使わずに工事を進めています。すべてのご縁に感謝です。
古材は癖があったりひとつひとつ厚みや揺らぎが違っていたり加工には手間が新材を使う時の何倍もかかります。
今回の工事は集落の友達の大工・渡邊悟くんにお願いしました。
このひとに仕事を任せたいというひとが近くにいるというのは本当に幸福なことです。
この家を支えてくれてる梁、まっすぐに製材する為に昔は大きな鋸を使用しました。
表面の表情はその鋸の跡です。新しいものにはない風合いを湛えているのが古材の魅力のひとつです。
以前は違う古民家で床下で家を支えていた部材、今回違う用途で生まれ変わります。
木は腐っていなければ何度でも生まれ変わります、最後には燃やされ暖を与えてくれて灰になればまた田畑にまかれ栄養になって僕らの身体に取り込まれます。循環する社会のモデルはいつも身近なところにあります。
完成まであと少し、完成してしまうとこの光景と木を削る音も聞けなくなるのがすこし寂しくなってきました。
職人の仕事は見ていて飽きません、そこにたくさんの学びがあるからです。
知らないことが山のようにあります、そして全部ができる人はいません。
僕は大工ができないからこそこうして人を頼ることができて自分の非力を知るいい機会を得ることができました。
出来ることは出来る人に、そして僕は僕のできることでいただいたものを誰かに返していくのです。
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