名利を求める人々は、

丘の平和をあまり知らない。

朝夕に澄んだ空気が動き、

天と地の間に私の生が存在する。

私の肺は膨らみ、私の体楽に動く。

他の場所を考えても、どこにも魅力がない。

この場所を考えれば、どこにも気が散らぬ。

月は満ちてきて、清い風が吹く。


バーナードリーチ 著 福田隆太郎訳「詩画集」